初乳の大切さ~様々観点から~

栄養だけじゃなく、親子関係を築いたり免疫を高めたりと初乳を生まれてからできるだけ早い段階で赤ちゃんに与えることで様々なメリットが生まれます。

赤ちゃんはお母さんのおなかの中で10ヶ月間過ごします

寝ているときも起きているときもいつも一緒。

 

ご飯を食べるときもトイレに行くときも一緒。

 

家にいても出かけるときも一緒。

 

お母さんが驚いたら赤ちゃんも驚きます。

 

お母さんが気分のいい時は赤ちゃんも気分がいい。

 

お母さんが話しかけたらおなかの赤ちゃんはそれを聴いています。

 

お腹をポンとたたくと赤ちゃんが蹴り返してくることもあります。

 

ちゃんとコミュニケーションが取れているのです。

出産が近づいてきたらお母さんも赤ちゃんも覚悟を決めてその時を迎えます。

 

陣痛、出産はお母さんにとってもつらいけど赤ちゃんにとっても命がけです。

 

なにしろこの世でこんなに安住の地はないってくらいに平和な子宮の中から外界に出ていくんだから、人生の中でこんなに劇的な変化はありません。

 

世界の色んな所に住んでいる日本人を紹介する番組があって、時々激動の人生を歩んできた人が登場します。

 

毎日平々凡々と暮らしている身にってはとても興味深いんだけど、それ以上の激変を私たちは一人残らず人生の最初に経験しているのです。

 

住む国が変われば気候や文化、食べ物、言葉など様々な違いがあります。
私は2年間海外で暮らしたことがあり、「日本との違い」について聞かれることが多かったです。

 

だけど「違い」より「同じだなぁ」と感じることの方が多かったです

車は左ハンドルで右側通行だけど、朝夕のラッシュ時に混んでるのを見たら日本と同じでみんな通勤、通学してることが分かります。

 

家族があって誰かが仕事して、生活の糧を得て暮らしているのです。

 

食文化の違いっていうけどみんな植物か動物を調理して味付けして口からだべて下から排泄します。

 

気候が違うっていっても冷房したり、暖房したり衣類を調節するなどして快適な状況を保っています。

 

言葉が違ってもみんな音声言語や文字、絵や写真、動画を使って情報交換している点では同じです。

 

標高によって空気の濃い薄いはあるけど空気を吸って生きている点では変わりません。

 

世界のどこにいても地球上に暮らしている限り重力の影響を受けて暮らしています。

 

国や地域による言葉や文化の違いっていうけど、むしろ一緒のことが多いと思いませんか?

 

年代によっても人々の暮らし変化してきたわけだけど、空気と水があって重力の影響を受けながら暮らしてきた点では変わりません。

 

このような視点で考えて子宮の中から外界へ出るということは、国や地域、年代によっての違いよりもはるかに大きいのです

子宮の中では羊水にプカプカ浮かんでいたのに外に出ると重力の影響を受けていつも体のどこかが圧迫されます。

 

へその緒を通して栄養や酸素が運ばれ、二酸化炭素や老廃物も運び出されていたのがいきなり肺で呼吸して、口でおっぱいを吸って下から出さなければいけません。

 

快適な温度に保たれていた世界から外に出て自分で体温調節をしないといけないのです。

 

お母さんの体内にいて一体となっていたのにたくさんの人が触れたり話しかけてきたりします。

 

大勢の中から自分を1番守ってくれる母親強烈に意識する必要があります。

 

この環境の変化は劇的です。

 

その後、どんな激動の人生を歩もうともこの時の激変ぶりには及びません。

 

環境の変化というのは人間にストレスを与えます。

 

引っ越したり、学校や職場が変化したり、言葉や気候、食文化が変わったり…。

 

変化に対応するため私たちは色々準備します。

 

物理的な準備と気持ちの整理。

 

子宮の中から外界に出るにあたっても赤ちゃんは心と体の準備をします。

 

産道では体を締め付けられ、酸素が薄くなります。

 

外に出れば重力の影響を受け、温度がぐっと下がります。

 

すぐに肺呼吸を始めなければなりません。

 

即対応しなければ命に係わるので、それができるようにホルモンが出されるのです。

 

だから生まれたばかりの赤ちゃんは2時間ほどはっきりと目覚めています。

 

それが過ぎるとぐっすり眠るのですが、その間に母親に抱かれおっぱいを吸うことが大事だと言われています。

 

子宮の中では母親と一体だったけど、出産により赤ちゃんの心と体は激変しています。

 

だからもう一度母親を強く認識し直す必要があるのです。

 

出産直後、へその緒がついた状態で母親に抱かれることの大切さが見直されてきています。

 

母親に抱かれることにより体温、匂い、皮膚の感覚、声、視線、表情などを感じるのです。

 

おっぱいを口に含むことで安心感を得て、口から栄養を摂ることを始めるのです。

 

呼吸が安定しない状態でいきなりおっぱいを飲ませたら危険なこともあるので助産師さんなどに見守ってもらいながら行いましょう。

 

そして2時間を経過するとホルモンの量が低下して出産の疲れもあって赤ちゃんはぐっすりと眠ります。

 

眠る前の2時間、人生のスタートの2時間に全身全霊で母親を感じることがその後の発育にとてもいい影響を及ぼすのです。

 

現在の日本の産院は新生児室があって母子別室のところが多いです。

 

だけど最近は、母子同室のところが増えてきているようです。