【妊活男性必読】精子を洗浄・濃縮するアイソレートとは

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不妊治療を受けていると必ずと言っていいほど耳にする「アイソレート」。

アイソレートって何?

目次
精子を洗浄しなければならない理由とは?
子宮頸管粘液の偉大な働きとは?
セックスの後、流れ出る精子を我慢しては病気になる!
だから人工授精は精子の洗浄が不可欠!

精子を洗浄しなければならない理由とは?

人工授精や体外受精を行う際、男性の体から採り出された精液を洗浄・選別して使うことを再三述べてきました。

普通にセックスをして妊娠した場合も精液の洗浄・選別が行われているのでしょうか?

そんなはずはありません。

自然妊娠では必要がないのになぜ人工授精や体外受精の場合は精子を洗浄・濃縮する必要があるのでしょうか。

まずは赤ちゃんが育つ子宮について考えてみましょう

胎児が育つ子宮の中は無菌状態に保たれているのです。一切の雑菌は入り込む余地がありません。

羊水のかなにぷかぷか浮かび外界からの刺激も受けることのない完璧な空間です。

どんな無菌室よりも清潔で、どんなソファよりも快適で、栄養と酸素も十分に度どけられるのです。

だからと言って子宮の中が外界から完全に密閉されているかというとそんなことはありません。

毎月の排卵日には子宮は卵子の通路になっています。

セックスの後精子は子宮を通過して卵管にまで達します。

ちなみに赤ちゃんの栄養や酸素は臍帯血(へその緒)によって無菌で運ばれます。

ではどうやって子宮は外界からの雑菌などの侵入を防ぐのでしょうか?

男性の体から射精された精液の中には白血球、死滅した精子、衣類のほこり、雑菌、剥がれ落ちた細胞など様々な不純物が含まれています。

子宮の中は無菌状態ですから、不純物の混ざった精液がそのまま到達すると女性は発熱したり、腹痛を起こしてしまいます。

※通常のセックスではまず起こり得ないので安心してください。

妊娠した後もセックスをして不純物や雑菌が子宮に到達してしまっては妊娠を継続することができなかったり、胎児の健康に悪影響を与えてしまいます。

だから精液中の不純物や雑菌を除去しなければなりません。

子宮頸管粘液の偉大な働きとは?

自然妊娠の場合、セックスによって膣内に精液が放たれるのですが、膣内の子宮頸管粘液は精液を異物とみなして攻撃します。

その中を生き抜いた精子だけが子宮に到達し、さらに卵管の中で卵子と巡り合えば見事に妊娠となるわけです。

その際攻撃を受けるのは精子だけじゃなく、雑菌やその他の不純物も子宮頸管粘液によって体外に排出されるので子宮内の衛生状態が保たれるのです。

一緒についてきた雑菌やほこり、剥がれ落ちた皮膚、精子の死骸など要らなくなったものはすべて体外に排出され、純粋に精子だけが卵管に行きつくのです。

除去する能力はひじょうに高いので、その中を泳いで子宮を超え、卵管にまでたどり着かなければならない精子は本当に大変です。

セックスの後、流れ出る精子を我慢しては病気になる!

余談ですが、時々妊娠したいためにセックスの後、精液が流れ出ないように努力している女性がいるそうです。

外に出るより中に送り込んだ方が赤ちゃんのできる確率が高まると思うのでしょう。

だけどセックスの後流れ出る精液には雑菌の死骸や不純物が多く含まれているのでこれらを我慢していては病気になってしまうのでやめましょう。

流れ出る精子を我慢しても、逆立ちをして子宮に送り込もうとしても妊娠の確率は上がりません。

だから人工授精は精子の洗浄が不可欠!

ところが人工授精の場合は精液が直接子宮に注入されるので、膣内で不純物を除去する役割を人工的に加える必要があるのです。

その方法がアイソレート法です。

精液を分離するときに使うアイソレート液からこう呼ばれています。

射精された精子はねばねばしていますが、20分ほどするとサラサラになります。

ここにアイソレート液を混ぜて遠心分離器にかけます。

遠心分離器によって高速回転させると液体は密度の違いによって分離されます。

不純物は密度が低いので上層部に、精子は密度が高いため白い層として最下層部にそれぞれ分かれて溜まるのです。

上層部の液をスポイトで吸い取って除去し、この作業を何度か繰り返すと不純物やアイソレート液は除去され精子だけを選別することが出来るのです。

最下層部には死滅した精子も含まれているので元氣な精子だけを抽出する方法として不純物を除去した後の精子に溶液を注ぎ、浮かび上がってきた精子だけを選別するスイムアップ法と呼ばれる方法が行われます。

こうして選別された精子は人工授精や体外受精など精子の使用方法によって濃度調整を行ったうえで使用されるのです。

これだけの手間をかけ行う精子の洗浄ですが、普通にセックスをした場合は毎回女性の身体の中で自然に行われているのです。

セックスをしなくても子宮内の清潔はとても大事です。

子宮頸管粘液がその働きをしてくれますから、膣の中を洗ってはいけないという理由もここにあります。

人間の体というものは実によくできているものだと今更ながらに感心します。

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